夏休みの宿題、読書感想文の課題図書から今年の一冊を選びやすくご紹介します。
小学生中学年 課題図書選び攻略ガイド
夏休みの宿題で以外に苦戦する読書感想文。読むのも、書くのもなんだか面倒で・・・。 時間ばかり過ぎてしまい気が付くと、いつもあわただしく、なんてよくあります。
読む本を早めに、また作文を書くことを意識して選ぶと、実は楽しくスムーズに進む宿題でもあることを知ってもらえると嬉しいです。 自由図書でも構わないのですが、そこは課題図書から選択するのが時間短縮にもなり各作品の情報も多いため選びやすくなると思います。余談ではありますが課題図書の方が各賞にもつながりやすい一面もありますしね。
この夏の読書感想文は第69回青少年読書感想文全国コンクールへの参加となりますのでその課題図書、小学校中学年の部の4冊から自分に合った作品を選べるように分かりやすくタイプ別にわかりやすくご紹介します。
今年の課題図書選び攻略 自分に合った作品を選ぼう
物語でこれぞ読書感想文作品的なオーソドックスタイプ
ライスボールとみそ蔵と
横田智子 作 塚越文雄 絵
絵本塾出版
家業の古くさい味噌屋を良く思っていない主人公ジュンが、帰国子女のユキとの出会いで気持ちに変化が起こる。あらためて家業の伝統に触れ家族とのかかわりにも変化が。
- 物語タイプの小説でページ数は141頁、文字は大きめで量のわりに早く読める作品
- 古いものやイヤッだったものが見方が変わると違って見えることなどに着目すると作文しやすい
- 家の歴史や日本文化への自分の考えなどへ飛躍しやすい
- 友達や仲間、自分に影響を与えてくれる存在についても話を広げやすい
作品のテーマで大きく飛躍しやすい社会問題タイプ
秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!
オリンジャリQ・ラウル 著
千葉茂樹 訳 スギヤマカナヲ 絵
あすなろ書房
日本ではあまりなじみのないともいえる、食の銀行、フードバンクを舞台に主人公ネルソンが、普段その制度に助けられている仲間たちとともに、子ども探偵となり大活躍。
- 社会問題テーマタイプ小説でページ数は128頁、内容は疾走感や謎解きありで楽しく読める作品
- 物語でもあるので小説として家族や仲間についてなど一般的な作文することもできる
- 社会問題がテーマでもあり食品ロス、貧困、世界と日本の違いなど飛躍のバリエーションが多い
- 世界で注目されている課題でもあるSDGsの作品であり作文テーマにとりいれやすい
読むのが苦手でも取り組みやすい自己主張タイプ
化石のよぶ声がきこえる:天才恐竜ハンターウェンディ・スロボータ
ヘレイン・ベッカー 作
サンドラ・デュメイ 絵 木村由莉 訳・監修
くもん出版
子供時代に恐竜の化石を見つけた探検好きの少女が、女性恐竜ハンターとして現在も活躍する。彼女の半生を描く伝記絵本。
- 実在の伝記でページ数は40頁、夢や希望を感じることができて読書というより図鑑に近い理系作品
- 文字も少なく内容はすごい人がいたのだと理解しやすため読書苦手には扱いやすい
- 内容が物語ではないぶん、作文では自分の将来の夢や挑戦したいことへ展開が必要
- 題材が海外のため日本では恐竜は?など追加で少し調べるのもよい
知らないことを知る知的体験、体験談タイプ
給食室のいちにち
大塚菜生 文
イシヤマアズサ 絵
少年写真新聞社
給食室を中心にそこで働く調理員や栄養士のようすと、普段あまり見ることのない給食室のいちにちの流れを文書と色彩鮮やかな絵で紹介しているか解説スタイル。
- 社会解説文でページ数は32頁、少ない頁のため作文には大きな飛躍が必要
- 給食室への感謝の作文になりがちだがそれでは量が書けないので自分なりのテーマをつくる
- 給食室だけでなく食材を作る農家など普段は見ることのない働く人たちにも想像を膨らますとよい
- 給食や栄養士さんの仕事から家族や食事の思い出などに飛躍すると文章の量を書きやすくなる
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