2023年 読書感想文 小学校高学年課題図書の選び方

小学高学年、夏休みの宿題、読書感想文の課題図書から今年の一冊を選びやすくご紹介します。図書選びを攻略して読書感想文を楽しもう!

小学生高学年 課題図書選び攻略ガイド

夏休みの宿題で以外に苦戦する読書感想文。読むのも、書くのもなんだか面倒で・・・。 時間ばかり過ぎてしまい気が付くと、いつもあわただしく、なんてよくあります。

小学校高学年にもなると課題図書もそれなりにページボリュウムもあり内容も濃いものになります。また求められる作文もレベルを考えなければなりません。作文を書くことを意識して早めに作品を選択し、読む時間だけではなく作文の構成にも時間を取って、評価をもらえるような読書感想文にしていきたいですね。 

いい作文を書くには、構成を意識するのにもよい時期なのが高学年だと思います。難しく考えないで作文の設計図だと思ってチャレンジしてみると楽しく読書感想文が書けると思いますよ。

この夏の読書感想文は第69回青少年読書感想文全国コンクールへの参加となりますのでその課題図書、小学校高学年の部の4冊から自分に合った作品を選べるように分かりやすくタイプ別にわかりやすくご紹介します。

課題図書選び攻略 情報を収集して作品を選ぼう

人間物語、読書感想文作品的なオーソドックスタイプ

ふたりのえびす

髙森美由紀 作   

フレーベル館

青森県八戸をぶたいに郷土芸能でえびす舞を披露することになった太一と優希。性格やキャラの違う二人は気持ちをぶつけあいながらどのように成長していくのか、方言を交え清々しく描かれた作品

  • 物語タイプの小説でページ数は237頁、文字は大きめで量のわりに早く読める作品
  • 主人公の太一、優希の二人を比較しながら自身に置き換えることで作文しやすくなる。
  • 郷土の歴史や伝統、ライバルとの関係、家族や周りの人とのつながりなど作文テーマは多くあるためよく吟味して決めておくとよい。
  • 友達や仲間、自分に影響を与えてくれる存在についても話を広げやすい
  • やや話が男の子に傾向しているため女子には幼稚に感じられたり共感しずらい部分もあるが、その男女の差も作文テーマとしては面白い飛躍なのかもしれない

青年期の精神的、心の成長タイプ

5番レーン

ウン・ソホル 作

ノ・インギョン 絵   すんみ 訳  

鈴木出版

韓国の小学生で水泳部のエースでもある少女の葛藤と成長を描く青春ストーリー。主人公の内面が繊細に描写され、韓国と日本の考え方の違いも感じられるが同年代として共感できる作品

  • 青春小説でページ数は254頁、ページ数は多いが物語のためテンポよく読める作品
  • 心の成長を細かくとらえた作品のため青年期や青春期のメンタルを作文テーマにしたい作品
  • 自分の心との向き合い方や、そこに影響を与える家族や友達の在り方などへ飛躍も可能
  • 舞台が韓国で主人公の少女の考え方、また周囲の行動でやや理解に苦しむ文化的な違いがあるので、異文化の違いや類似点が作文のテーマにもなるのかもしれない。

社会の在り方、自分の在り方を考えるタイプ

魔女だったかもしれないわたし

エル・マクニコル 著

櫛田理絵 訳

PHP研究所

スコットランドの小さな村で家族と暮らす自閉を持つ少女アディが、村に伝わる魔女狩りの話から自分を重ね慰霊碑を立てることを提案する。多様性の問題を自閉の少女アディの成長と重ね描かれた作品

  • 多様性の問題も取り入れた物語でページ数は240頁、文書の量がしっかりあるため読書に時間をかける必要がある。
  • テーマが社会問題でもある多様性を含むため作文テーマは迷いにくい作品
  • 物語やそのストーリーについての自分の思いや学びを作文することもできる
  • ストーリーから飛躍し多様性をはじめとした社会問題に飛躍してでも作文しやすい作品

知らないことを知る、体験談タイプ

中村哲物語:大地をうるおし平和につくした医師

松島恵利子 著 

汐文社

アフガニスタンやパキスタンで医療支援活動をしていた中村医師が、現地の病気や飢えを目の当たりにして医師の枠を超え多くの命を救う行動に生涯をささげた。彼の伝記を写真を交え紹介した作品

  • 中村医師の伝記のため解説文でページ数は180頁、少ない頁のため作文にはテーマを明確にするのが良い
  • 中村医師の偉業の感想になりがちだが、電気から自分なりの作文テーマをつくる
  • 病気や貧困、命や生命、目標を達成する力など伝記から自分の考えや思いを作文する
  • 作品中にある現地や世界の状況とは別に、関心を持ったものを調べたりすると作文が進みやすくなる

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